コーキング屋さんの仕事。(2009年10月13日)

今回は、『コーキング屋さん』の仕事を紹介しましょう。 

皆さんにとっては、『コーキング屋って何?』という感じでしょうね。

 

でもコーキング屋さんも住宅でちゃんと重要な仕事をしています。

 

まず『コーキング』とは、住宅でも外壁に使われるサイディングと

サイディングの継目を埋めている樹脂のようなゴムのような目地材のことですね。

 

モルタル壁の住宅ではほとんどコーキングをする場所が無いので

あまりなじみが無いかも。

でも最近の住宅の外装はサイディングが多いので活躍してますよ。

 

サイディングの外壁の住宅では

必ずこのコーキング屋さんが仕事をします。

 

このコーキングは外装のサイディングの継目や

サッシ廻りから雨水が浸入してこないようにする役目があって

とても大事な仕事の一つです。

 

ただコーキングは紫外線によって劣化してしいます。 

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上の写真のように目地の表面に小さなひび割れが出来たり、

目地がサイディング等と切れたりしだしたら要注意!

切れ目から雨水が浸入して下地の木材を傷める恐れがあります。

 

特に玄関ドアや勝手口の周辺はドアの開け閉めで

衝撃がかかるので切れやすかったりします。

 

なお、塗装などでコーキングの表面に膜を作ってやると

劣化の進行が遅くなりますので、15年くらいは全く問題ないと思います。

 

約10年目くらいから点検したほうが良いです。

西日などが激しく当たる場所などでは

新築でも時々(半年に1回位が理想)点検したほうがいいと思います。

 

高い場所でも窓から落ちないように注意して顔を出して

見回してみてくださいね。

  

 

今回は、14年くらい前に新築されたサイディングの外壁の住宅の

屋根と外壁を塗装するにあったて、劣化したコーキングの

打ち直しをしました。

そのときの様子をレポートします。

 

  

まずは、劣化したコーキングをカッターナイフで切り目を入れて

取り除いていきます。

手を切らないように、壁を傷つけないように慎重に。

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次はマスキングテープ貼り。

コーキングを充填して、へらで余分なコーキングを

取り除くときに、廻りを汚さない為に貼ります。

 

この作業が、コーキングの仕上がりを左右するといっても

良いくらい重要な仕事です。 

目地の底まできっちりテープを貼って慎重に。

DSCN2075.jpgマスキングA.jpg

タイル模様で目地があるから、とても大変。

指先の器用さが要求されます。

 

マスキングテープ貼り完了。

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次はプライマー塗り。

このプライマーを塗ることで、接着を良くします。

逆に、このプライマーを塗らなければ

すぐはがれてきます。

DSCN2079.jpgDSCN2077.jpg

  

プライマーを塗り終えたらいよいよコーキング材を充填していきます。

今回使用するのはサイディングに適した2液性の変性シリコーン。

2液性というのは主剤(缶入り)と硬化剤を現場で混ぜ合わせるタイプということ。 

 

下の写真で左の缶が主剤で、真ん中のレトルトみたいなのが硬化剤。

一番右の小袋は、色を付けるネタ。

これを専用の混ぜ機で約15分良く混ぜ合わせる。 

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材料練.jpg

 

練りあがったコーキングを専用のコーキングガンで充填していく。

見ていると簡単そうだけど、実はこの作業は

経験が必要なんです。

 

コーキングガンの引き金の引き具合で

空気を噛んだりするので、ガンの動かし具合と

引き金の引き加減の絶妙なタイミングが重要なのです。

 

このタイミングをうまく図れるようになるのに

数年かかるそうです。

DSCN2085.jpg

 

充填が終わったらすぐ、へらで余分なコーキングを取り除いていきます。

へらは場所によって使い分けるので、

いろいろな形のへらをいっぺんに4本くらい持って作業します。

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やっぱりタイル模様の目地が大変です。

  

へらで余分なコーキングを取り除き、

マスキングテープを剥がしたら作業完了。

充填完了.jpg

今ぐらいの時期だと、目地の中まで硬化するのに

約1週間くらいかかります。

 

硬化を待って、次の工程である塗装の準備に入ります。

 

あまり知られていないけどコーキング屋さんは

防水上、とても重要なパートを担います。

 

コーキング屋さんの岡崎さん、ありがとうございました。

大工さんの仕事。(2009年9月30日)

 

今回で3回目となる『職人さんの仕事』シリーズ。

今回は大工さん。

 

介護保険を利用した介護住宅改修工事で

床と敷居の段差を無くすバリアフリー工事。

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築40年で、敷居部分に段差があり

80歳を過ぎて足が上がりにくくなったご夫婦にとっては

とても危険な段差。

たった15〜20oの段差に躓きそうになるとか。

 

床板が一部、フワフワして抜けそうになっているところもある。

ご夫婦は、床下が白蟻に冒されているのではないかとご心配の様子。

この状態で床鳴りの有無をチェック。

問題は無いようだ。

 

3箇所ほど床板を切り取って、床下を点検。

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床下は今と違って土が見える。

(今は使っていないガスか何かの配管も見える)

今の住宅はコンクリートべた基礎だから床下は土なんか無い。

 

床下の土は良く乾燥していて、換気口からの風が上がってくるくらい。

頭を突っ込んで床を支える根太(ねだ)や大引き(おおびき)、束(つか)も点検。

 

白蟻の蟻道も無く、腐朽菌にも冒されてなく、全く問題なし。

床下のコンディションは良好。

 

ということで、工事再開。

まずは、この部屋の3箇所ある出入口の敷居の高さが全部ちがうので

一番低い敷居にあわせて、ほんの少しだけスロープを造る。

この敷居に使う材木は、アッシュという堅い木だ。

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床材と引っ掛かりがなくなるように何度も擦り合わせる。

 

吐き出しの部分にもアッシュの床の見切りを入れて、準備OK!

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敷居や床見切りの取り付けが出来たら

高さ調整用で厚さ12oの構造用合板を敷き詰めて釘で留める。

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もともとの床材の下地の根太を狙って釘を打つ。

この合板を敷き込むことで結果的に補強にもなるし、

一種の断熱材の役目をしたりもする。

(木材は断熱材ではないので、断熱材ほどの効果は無いが…。)

 

ここでもう一度、床鳴が無いかチェック。

今度も問題が無いようだ。

 

いよいよフローリングを貼り始める。

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貼り始めの部分だが、実はここの工程がとても大変で、

この後の床貼りの出来栄えにも影響するとても大事な工程なのだ。

 

壁は一見、定規のようにまっすぐのような気がするが、

実は少しずつ波打っている。 

 

嘘のような話だが、何処の家も大なり小なり微妙に波打っているのだ。

今回は、壁と床の取り合い部分に使う巾木(はばき)を新しく入れない工事なので

少しでもフローリングが壁に沿っていないと隙間が開いてしまう。

 

完璧に合わせるなんてことは、普通難しいが

大工さんの腕に差が出る作業の一つだ。 

 

縦に3枚継いで貼るので、3枚がまっすぐ折れずに貼れていないと

次の列で隙間が開いたり、ねじれたまま貼っていくことになるから

とても難しく、大工さんもとても神経を使うところ。

 

午前中、床貼り工事とは別の修繕をしたので

夕方までに本間(ほんけん)の8帖の約半分が貼れた。

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今日は曇り雨の変な天気で、蒸し暑く汗だくでの工事。

お疲れ様です。

  

 

次の日、残りのフローリングを貼っていく。

今日も少し、小雨がぱらついている。

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一枚ずつ、接着剤とタッカー(二股の釘)で固定していく。

隙間が開かないように、ねじれ無いように確認しながら。

 

そして昼過ぎて、いよいよラストスパート!

また、ここの部分が難しい!

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最初の1列と同じように、擦り合せが出来ていないと隙間が開いてしまうので

何度も何度も、あたるところを印して、削って、また合わせて

印して、削っての繰り返し。

削りすぎると、隙間が出来て折角合わせたのが台無しになってしまう。

 

大工さんの丁寧な仕事で、無事床貼りは完了。

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アッシュの敷居や床見切りを同系色に塗装して完了! 

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敷居部分にも段差が無くなりました。

少しフワフワしていた床板も、これで安心。

 

やっと完成しました。

家具を入れる前に、ワックスを2度塗りしました。

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フローリングの色もやさしい色で、感じよく仕上がりました。

上畠大工さんお疲れ様でした。

ご夫婦にも大変喜んでいただきました。

 

エクステリア屋さんの仕事。(2009年9月20日)

岡山市内にある老人福祉施設の職員さんのために

自転車置き場を新設することに決定。

 

職人さんの仕事シリーズ弟2弾!

今日は自転車置き場が出来るまでの様子を紹介します。

自転車置き場の位置を施設担当者と最終確認。  

位置が決まったら柱がくる場所を掘削する。

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壷掘りという道具を使えば小さくても深い穴を掘ることが出来る。

今回は、柱が2本なので2箇掘削する。

 

少し手伝ったが、慣れていないからか結構大変!

コツがあるようなのだが…。

  

 

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深さは50cm。 確認。

 

 

そして、高さと倒れを確認してまっすぐ柱を立てる。

柱の間隔やねじれもチェックする。

 

ここまでの作業をいい加減にすると

部材をうまく組み立てることが出来ず

いい物が出来ない。

 

完成したあとでは、普通に出来上がっているので

なかなかわからないが、実はこうした職人さんの小さな配慮や

気配りが出来栄えに大きく影響する。 

  

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コンクリートを練って柱脚に流し込み、動かないように固定。

1日目はここまでで、コンクリートが固まるのを待って

明日の朝から屋根を組む。

 

 

2日目は、屋根を受ける梁にあたる部材を組み立てる。

ねじや部材を間違って使わないように確認しながらの作業。   

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屋根板の骨組みが完了。

脚立を使っての作業なので、転倒や転落に注意して! 

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一枚ずつ、屋根板のポリカーボネート板を並べ

押さえの部材で固定していく。

このとき自分の汗や体脂がポリカーボネート板に付かないように

見えないところで配慮してるとか…。

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このポリカーボネート板はアクリル板と違って

紫外線に強く、耐候性がある。

 

ポリカーボネート板には、裏と表があって

太陽に向ける方向が決まっている。

これを間違えると、紫外線によって劣化して

期待通りの耐候性が維持できない。

 

太陽に向けるほうに印がしてあるので

一枚ずつ確認して、傷をつけないように慎重に。

  

雨樋を取り付けて完成!

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これでもう雨に自転車が濡れずに済みますね。

 

9月下旬に入っていたから、ずいぶん作業しやすくなったけど

まだまだ屋外での作業は暑いので気をつけて。

 

無事終わりました。お疲れ様でした。

エクステリア工事の新谷さんでした。

タイル屋さんの仕事(2009年9月6日)

今日は、あるデイサービスセンターのお風呂の改修工事。

   

洗い場床の5cm角のタイルが欠けてきて、

入浴するおじいちゃんやおばあちゃん達が

怪我をしそうだということで緊急修理。

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デイサービスがお休みの日曜日を利用しての工事。

 

まずは『養生』から。

 

養生は工事しない部分が汚れたり、傷ついたり、

埃まみれにならないようにシートを敷いたり、

保護したりする事。

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次に欠けてるタイルの周りの目地をグラインダーで切断。

凄い埃になるから、集塵機をそばにおいての作業。

マスクも着用して、埃を吸い込まないように。

このグラインダーの作業はとても危険。

ちょっと間違えると大怪我をする。

事故にならないように慎重に。

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そしてハツリノミやチスというハツリ取るための道具を

金槌で叩いて一枚ずつタイルを剥いでいく。

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この作業が意外に時間が掛かる。

いい加減にやって狙いを外すと、取らなくてもいいタイルまで

傷つけてしまう。

 

今日は120枚弱ある。

 

きれいに小さな欠片まで掃除して

タイルをまた一枚ずつモルタルで貼っていく。  

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金槌のうしろで『トン、トン、トン』。

この力加減が難しい。

金槌のうしろがちびてる。

今まで一体何枚のタイルを叩いたのだろう?

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目地部分にはみ出たモルタルを掃除して

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目地モルタルを専用のゴムの鏝で塗り込んでいく。

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そのあと水で濡らして軽く絞ったスポンジで

余分な目地モルタルを拭き取っていく。

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この『拭き取り』という作業、見ているより難しい。

強すぎると目地を余分に取ってしまうし、

弱すぎてもタイル面の目地モルタルが残ってしまう。

この力加減も難しい。

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養生を取っておしまい。

よーく見るとねずみ色の部分に

微妙に色が違うタイルが何枚もあるのだけど

わかるかな?

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あまり見ること無いから珍しいでしょ?

タイル屋さんの仕事をレポートしてみました。

タイル職人の 難波さんたちでした。

お疲れ様でした。 

また違う仕事のときにレポートしてみます。